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フラッシュタイプの16F628を使ってFT-817用コントローラを製作しました。
固定でFT-817を使うときは本体のパネル面が小さく使いにくい面があるので、VFOとして
の機能を持つコントローラを自作し、プラスチックのケースに収めました。
機能としては、チューニングダイヤル、周波数ステップ切り替え(L,M、H)、バンドアップ、バンドダウン
モード切替、メモリ2chを設けました。 FT817のアクセサリコネクタを使って接続します。
完成図
![]() 電源は外部よりACアダプタより供給します。FT-817のコネクタからも電源をとれますが、本体に負担をかけない
ように電源は外付けにしました。
![]() 内部です。 基板、押しボタン8ケ、セレクタスイッチ、ロータリエンコーダからなります。
![]() 基板
外部との接続は、ピンヘッダーを介してコネクタで接続します。大きさは約38*41mmです。
![]()
操作説明
FT-817の電源、コントローラ基板への電源を活かしON(押しボタン)を押すとFT817はON状態になり周波数は前回
コントローラ接続時の周波数に設定されます。再度ON(押しボタン)を押すとFT817はOFFになります。
VFOダイヤル(ロータリエンコーダ)
このダイヤルを回転させることによって周波数を増減できます。時計周りで増加します。
1クリックでの増減量はセレクタスイッチ(H,M,L)によって変わります。VFOダイヤルでの可変範囲は
0-999.9kHzで、MHzの桁は変更できません。MHzを変更する場合は、押しボタンFUP、FDNを使います。
セレクタスイッチ
VFOダイヤルの1クリック当たりの周波数を選択します。
L−>100Hz、M−>1kHz、H−>10kHzとなります(10Hzは変更できません)
FUP(押しボタン)
MHzの周波数を変更します。1回押すことによって、MHzの桁が1、2、...28、29、50、51、52、53、144、
145、430、431、...439、1...と上昇方向に変化します。
FDN(押しボタン)
FUPとは逆の方向に周波数が変化します。
ON(押しボタン)
FT817へ電源ON、OFFのコマンドを送ります。前回OFFにしたときの周波数と変調方式(mode)を復帰します。
OFFにしたときは、OFF直前の周波数と変調方式を16F628のEEPROMに記憶します。
MODE(押しボタン)
変調方式を変更します。1回押すことによって、LSB、USB、CW、CWR、AM、FM、DIGと変化します。
M1W、M2W(押しボタン)
周波数の内部メモリに現在の周波数とmodeを16F628内のEEPROMに記憶します。メモリはM1、M2の2チャン
ネル分確保してあります。(FT817内のメモリは使いません)
M1R、M2R(押しボタン)
メモリに記憶されている周波数を呼び出します。
動作させるための設定
1:FT817の通信速度(#14、CAT RATE)9600bpsに設定します。デフォルトは4800bpsになっているはずです。
2:基板とFT817(ACCコネクタ)を接続します。 FT817側はTTLレベルなのでCT-62やレベル変換ICは必要あり
ません。
3:基板に電源を供給します。FT817のACCコネクタに13.8Vがでているので利用可能ですが、今回はACアダプタを
使っています。
配線方法
基板の配線は以下の通りです。
FT817との線は50cm位でフラットケーブルをそのまま使っています。いまのところノイズによるトラブルは
ありません。(基板を部品面から見た図です。)
![]()
特殊部品
ロータリーエンコーダはEC16Bというもので秋月で購入したものです。回転させるとクリック感があり1クリック
でA相、B相の状態が3回変化します。
![]()
プログラムについて
C2Cコンパイラで記述しましたが、このコンパイラに付属のウィザードは完成度が低いので使うには注意が必要です。
存在しないポートがでてきたりするので自力で修正が必要になります。
FT817の周波数は基板側で管理しています。コントローラを接続した状態でFT817側で周波数を変化させると、基板側
では本体の周波数が変化したことがわからないので、コントローラのダイヤルを回すと元の周波数に戻ります。
各押しボタンにはチャタリングによる誤動作防止機能があります。
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参考
FT−817のCATコマンドは、PC等よりRS232Cを通して制御します。
取り扱い説明書によれば、ヤエスFT−817との通信は4バイトのパラメータと1バイトのコマンドからなる文字列を送信する
ことによって行われます。CATコマンドの一覧以下の通りになっています。
| CAT運用 コマンド一覧 | ||||||
| コマンド内容 | 第一バイト | 第二バイト | 第三バイト | 第四バイト | コマンド | コメント |
| LOCK ON/OFF | * | * | * | * | CMD | CMD=00:LOCK ON CMD=80:LOCK OFF |
| PTT ON/OFF | * | * | * | * | CMD | CMD=08:PTT ON CMD=88:PTT OFF |
| 周波数設定 | P1 | P2 | P3 | P4 | 01 | P1-P4:周波数データ |
| 電波形式の設定 | P1 | * | * | * | 07 | P1=00:LSB P1=01:USB P1=02:CW P1=03:CWR P1=04:AM P1=08:FM P1=0A:DIG P1=0C:PKT |
| CLAR ON/OFF | * | * | * | * | CMD | CMD=05:CLAR ON CMD=85:CLAR OFF |
| CLAR周波数の設定 | P1 | * | P3 | P4 | F5 | P1=00:"+"OFFSET P1≠00:"-"OFFSET |
| VFO-A/B切り替え | * | * | * | * | 81 | トグル切り替え |
| SPLIT ON/OFF | * | * | * | * | CMD | CMD=02:SPLIT ON CMD=82:SPLIT OFF |
| レピータシフトの設定 | P1 | * | * | * | 09 | P1=09:"-"SHIFT P1=49:"+"SHIFT P1=89:SIMPLEX |
| シフト周波数の設定 | P1 | P2 | P3 | P4 | F9 | P1-P4:トーン周波数データ |
| トーンスケルチDCSの設定 | P1 | * | * | * | 0A | P1=0A:DCS ON P1=2A:CTCSS ON P1=4A:ENCORDER ON P1=8A:OFF |
| トーン周波数の設定 | P1 | P2 | * | * | 0B | P1-P2:トーン周波数データ |
| DCSコードの設定 | P1 | P2 | * | * | 0C | P1-P2:DCSコード |
| 受信ステータスの呼び出し | * | * | * | * | E7 | |
| 送信ステータスの呼び出し | * | * | * | * | F7 | |
| 周波数、電波形式の呼び出し | * | * | * | * | 03 | |
| POWER ON/OFF | * | * | * | * | CMD | CMD=0F:POWER ON CMD=8F:POWER OFF |
FT−817背面のCAT端子は電圧がTTLレベルなので、PCと接続するにはレベルコンバータが必要になります。PIC等のマイコンと直接接続する場合は電圧レベルが同じなのでレベルコンバータは必要ありません。コマンドの使い方の詳細に関しては、取り扱い説明書P70以降にあります。